機動少女巻1 あとがき


全ては、この曲との出会いから始まったと思っています。



by 東京事変
(2分48秒まで)

公式PV(ともさかりえ)

【少女ロボット】
歌:ともさかりえ、楽曲提供椎名林檎。

カラオケの曲名リストか、どこでみかけたのやら、始めはタイトルしか知らなくて。
でも、この、たった6文字が、なにかどこか引っかかる言葉で。
どうしても忘れられず。

 漫画を描きたくてなって。

そうして、手探りで構想を始めたのが一昨年、2009年の6月の頃、就活をあきらめ、大学院への『逃げ』を選択した頃でした。


☆そうして昨年4月の連載開始から、はや1年。
第一巻がようやく終了となりました。



コメント返信などのおまけを除いて、本編のみで230ページくらい。

全体の10分の1くらいでしょうか、そのくらいが完了したことになります。


☆ep3までというのは、いわば『仲間集め』のようなパートで、同時に、これから話を回していくための『土台作り』のパートでした。それぞれバラバラだったチアキとユキ、リルとアヤメを一組にまとめること、大人の協力者として藤巻を仲間に加えること、そのことがまずは必要だったんです。


ドラゴンクエストⅡ』で例えるなら、サマルトリアの王子に会ったところなんです。

そうなんです、まだムーンブルグの王女にもたどり着いていないんですよ。
ムーンブルグの王女的なキャラクターも、ちょうどこれから出てくるわけですが。それはどうでもいいとして、。

最初に公開する作品として、長編から描き始めてしまったこと、その行動自体は失敗だったと思っております。経験なくして描き始めたものだから、ご覧のように、拙劣さを極めます。



物語というもの、なにより、出だしが肝心です。
その出だしで、稚拙さゆえにズッコケてしまった感は否めません。


したがって、これから第一巻を全面的に改訂するワケなんですが。こちらは一年くらいかけて、長々とやっていこうかと。

こんなんだから、完成する頃には、間違いなくオッサンになっています。



☆この物語の根幹のテーマとしたいところに、「失敗」と「許し」、二つの概念があります。
ep3-3は、その試金石というべきストーリーにしたかったのです。

男ってのは女に比べ遥かに不完全な動物で、それゆえ女は男に許されなければ、やっていけない。僕はそう考えるんです。

でも、女の人って、男の不手際、手落ちを、そうそう許してはくれない。

そうすると男は困ってしまうわけです。許されたいけど、許してもらえる見込みすら、ない。そう、男は思いつめてしまうわけです。

んで、そっからどうするか、と。

そこんとこを、自分自身の過去の総括も含め、描きたかったんだと、今になって思います。



☆丸1年かけて描いたこの1巻を思い返してみると、僕自身の個人的な体験の、一番見せたくない部分を多く動員して描いてきた経緯があります。

したがって、僕から見ると、目も当てられないような、自省録のような作品として出来上がってしまったような気がしているんです。

何が一番足りない、って単純に「面白さ」だと思うんです。
読者の視点、読者が「面白い」と感じるモノに対する考え、それが圧倒的に不足しているんだと思います。
端的に言うと、「エンタメ性」とでもいいましょうか。

僕は、あまりにも「読者」の存在に対して無頓着でした。
読者という存在を、感情的で扇情的、単純で動物のようなモノであると捕らえ、言わずとも、心の中で見下していたのではないか、と思います。

そのくせ、コメントやファンアートを貪欲に欲しがっていた。
僕は、どこまでも一人よがりでした。
それは実に、気持ち悪いことだと思っています。


だから、もう一度やり直そうと思ったんです。




☆以前お伝えしたように、第二巻の一話(ep00-1)を描き終わり次第、別作品にしばらくシフトします。

ただし、どうも僕は優柔不断で移り気なもので、名目上は「休載中」ですが、気が向いたら、ちょこちょこ、と描いていくことだと思われます。なにせ、キャラクターが自分の娘のようにかわいがっているフシがあるので。

その折は、どうか、「なんか、バカ野郎が年甲斐も無くバカなことやってるな」程度のお気遣いで構いません、お付き合い頂けたら幸いです。


なんにせよ、約一年間、皆様の叱咤激励の甲斐あって、なんとか300ページまでこぎつけることが出来ました。


本当にありがとうございました。




どうか、これからも拙作をお読み頂けたら幸いです。
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-エメト- 機動少女 ep3-1 あとがき

ep.3-1了・・・。

★今回、リルに、人造人間を「胸を突き刺す→首を刎ねる」といった、ある種猟奇的ともいえる形式をもって殺させました。
彼女の論理から言えば、殺した相手とは「人造人間」であり、機械と同じ「被造物」に変わらない。だから、人造人間を殺すことは、「モノを破壊すること」に過ぎない。

しかし、この「人造人間」たちはれっきとした人の形を持っています。
見た目では、リルの行為は「人殺し」の行為に他ならないのです。それゆえにチアキは彼女を責め、藤巻は嘔吐しました。

この表現について言及しておくと、僕はグロテスクな描写が嫌いです。
しかし本作品では、非常に多く血の描写を用います。これだけ「血」を描いていてグロテスクが嫌いだというのはおかしい、という意見もあるでしょう。

戦争を否定するためには戦争を描かねばなりません。
僕は、その考えに基づいて作品を描いているつもりなんですよ。


日常生活に突如出現した、非日常としての人造人間。その同族を必死に滅ぼそうとする「日常」の皮をかぶった「非日常」的存在である、リル
リルには味方がいません。主人に裏切られ、同族である、他の人造人間には、アヤメを含めて敵として扱われてしまいます。
また、自分から味方をなくしてしまっている、ともいえます。リルにとって「保護者」であるユキですら「利用している」にすぎませんから。

圧倒的な孤独の状況に立っているリル。
それでも「人造人間に心は無い」という彼女は、果たして強い人間なのでしょうか??



僕は、この作品をあくまで「現実的」に描いているつもりです。「人造人間」と「タイムワープ」というぶっとび要素以外は、あくまでキャラクターを現実世界において物語を作っているつもりなんです。だから、なるべく背景を描きこむようにしているんですけどね。

なので、この物語が「現実である」ことを踏まえて読んでいただけると、この物語のウラをお見せできるかもしれません。

★「現実である」ことに関しまして・・・。
現実世界を構成する森羅万象には、それぞれ意味がありますよね。石ころ一つとっても、そこには「昔は川の底にあった」さらにさかのぼれば「川岸の一つの岩を成していた」というように、どこまでもさかのぼれるような因果関係があります。
「今ここにいる」ことの因果関係、それは偶然の積み重ねという歴史であり、それ自体が一つの「意味」です。そのようにして、現実のあらゆるモノはそれぞれ情報を持っている。


だから、少なくともこの物語では、いわゆる「ご都合主義」はまったくないと見ていただければ、願ったり敵ったりなんですよ。
拙劣な画力であるのが申し訳ないのですが、その事をひとまずおいて、この物語を現実に置き換えて、一考してくれることを期待してしまうんですよ。
「行間を読む」っていうんでしょうか。
コメント返信にも書きましたが、そうしていただくことが、「虚構から現実を見る」ことの一つの形ではないかな、と考えてます。


★一方、「ぶっ飛び要素」は、唯一この物語が架空の物語であるための存在証明、とでもいうのでしょうか。
まあそれでも人造人間はかなりの因果を持って今の作品世界にいるんですよ。
だから、真の意味でぶっ飛んでいるのは「タイムワープ」かしら、と。
科学的見地からは、未来へ行くことは理論上可能とされているけれど、過去へ行くことは不可能、ってされているんですよね。
でも、「コロンブスの卵」の逸話のように、気付けば大したものでもないことになかなか気付けないのが人間。昔は、誰も地球が丸いとは思わなかった。地球が宇宙に浮かんでいるとは知らなかった。「地球は平べったい」「太陽が地球の周りを回っている」というのが、「当たり前」だった。そういう歴史があるのだから、もしかしたら、過去へ戻ることも可能かもしれない。
「時間の逆行は不可能」というのが定説ならば、その「常識」をひっくり返すのが幻想文学の使命かな、とか思ったりもしてます。




★ちなみ元々ep3は1話完結でした…

今までも、ep1-2とか番号振ってやっていたけれど、これってもともと1話だったのを引き伸ばしただけ、っちゃだけなんですよねw
まあ、今作っているネームの方は話の区切りのいいところでepを変えるようにはしているんですけれどね。

とりあえずep6くらいまではネームまで決まってて。この後もどんどんキャラクターが出てくるんですよ。
しかし作画に時間がかかるために、なかなか先に進めないのはもどかしい・・・!!




こうしてくだらない思索を繰り返し、欲求不満に悶々しながら、今日も描き続けますよっ。


★おまけ
参考資料なしで完全オリジナルとか無理m(_ _)m


今回のかませ犬人造人間設定。名前はのちのち出ます。

↓9月の表紙絵:変遷。↓
20100902.jpg
9/2 ペン入れた段階

20100909.jpg
9/9 アヤメの腰→足のあたりが少し変なのに気付く。とりあえずリルだけ先に彩色。ついでに影もつけとこか、って感じで大雑把に

現行
9/15 アヤメ着色・影をもう一段階入れる。武器はめんどくさいので後回し…。

20100926.jpg
9/26 光効果入れたら背景ロゴとのレイヤー関係がとても面倒くさいことになり、後回しに・・アヤメの右の髪を少し短く修正、今に至る。

なんつーか、これしか(ep2あとがき)

ep2-2、とりあえず終。
http://books.vipdoor.org/comic/ww3543

男は女には敵いません。肉体の違いゆえに絶対に敵いません。

確かに、男は女を、身体的に力をもって征服は出来ます。でもその時、既に男は服従させた女に、人間性の点で負けることになる。
だから、女が認めてくれない、許してくれないと、男は生きられないんです。それは極論、女によって『生まれることが許される』時もそうなのではないでしょうか。


結局、漫画のキャラクターなんて全部自分の分身であり、エゴの表出に過ぎない。マンガを描くことは、間違いなく欲求不満な現実の代償行為に過ぎないんです。僕の場合は。
台無しにしてしまった過去を、これからの雑多な記憶でそのまま埋め立ててしまうことなく、取り返しの付かない剥き出しの傷を、ペンキの類で小綺麗に塗りあわせ、表層の記憶と空想の中でのみ回復を試みる。そんな代償行為。

それでも結局かけることは僕自身が経験したことでしかないわけだから、人並みの恋愛経験にも乏しい僕が描いた、この「友達として」、という解決の仕方はあまっちょろいもんだと思うんです。
だから僕は道を示したいんじゃない。実際、示せてない。描いたのは、白黒はっきりしない、陳腐な妥協の手口だけ。

ただ、僕としての答えは、ストーリーの流れの都合上もあるのですが、どうもこういう形で落ち着かせる以外に考えられなかったのです。

人と人は思うほどに思われず、わかりあえることは無い。どこかで妥協せねばならない。チアキは、この結果に納得してません。多分、納得いく結末なんて無いんです。
けれど、僕は、二人の仲は『これでいい』と思ってるんです。



☆☆☆

「何故鈴木丁のマンガはキャラ萌えしないのか」
その答えに、最近やっと気付けた。


自分自身が「かわいい」と思って描いていない。


技術云々より、ただ、それだけ。
実際、出来た絵を見て、他人の絵(プロアマ問わず)を見る時に感じるような、「かわいい」を感じえない。

次、長々と溜め込んだコメント返信いきます。
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